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背振山地全山縦走80km山行報告

                                     報告 星原洋子

期  日 2022年(令和4年)4月30日(土)~5月6日(金)

メンバー 星原洋子、友人Mさんと2人

福岡県と佐賀県の県境の背振山地の全山縦走しようと、3年前から計画を立てていたが、コロナで県外への外出が出来にくくなり、まして福岡県は感染者が多いので控えざるをえなかった。

でも、こうしていては年齢を重ねてしまい、重装備を担ついでは行けなくなってしまう。

そこで、思い切って行こうと決め、昨年信越トレイルで11日間一緒だった友人(指宿市在住。私より2才年下で同年代)に声を掛けた。

彼女が行かないと言えば、一人でも行くつもりだったが、行きたいとのことで直ぐ決まった。

そこで私の家で打ち合わせを行い、計画書を作成した。

行くなら、日が長くなり、気候が良い5月、新緑の若葉を愛でながら、井原山のコバノミツバツツジの花が咲く頃がベストなので、天気予報で晴天が続く時を狙って行くことにした。

この計画を思い立ったのは、背振山地の十坊山・浮岳・雷山・井原山・猟師岩山・鬼ケ鼻岩・背振山・九千部山は以前登ったことがあったので、全山を繋ぐ縦走をしたいとの考えがあった。

2017年に発行された『分県登山ガイド・佐賀県の山』を見たら、背振山地全山縦走の案内があり、読むとこのコースを歩きたい人の要望があり、迷いやすい所が整備され、九州では祖母・傾山をしのぐ、総長80kmの縦走路であると書いてあった。

1日目 令和4年4月30日(土)晴れ 

鹿児島~(九州自動車道)~鳥栖JC~基山駐車場~(高速バス)~博多~(地下鉄)~筑前前原~(筑肥線)~福吉駅・・・・十坊山~白木峠を過ぎた所で幕営

前日29日はMさんが私の家に泊まり、Mさんの車で鹿児島を6:00に出発した。

九州自動車道の高速に乗り、9:50鳥栖JCで降りて基山の駐車場に10:10に着いた。

基山PAから10:48発の高速バス乗り、博多バスターミナル着が11:15だった。バス代は770円だった。

地下鉄乗り場に急ぎ、駅員に姪浜行きを聞き、福吉駅に行くことを話すと「筑肥線に乗るなら筑前前原まで乗り、そこで乗り替えると列車が待っている」と教えて貰ったので、博多駅から福吉駅までの870円の切符を買い、11:58の地下鉄に乗る。

福吉駅着は13:00だった。

休憩所もない、日の当たる福吉駅前で昼ご飯をとり、空のペットボトルに水を入れた。

リュックは家を出るとき19kgだったので20kg近くになっている。

昼食を済ませ、福吉駅出発は13:35になっていた。

登り2時間の予定なのでプラス1時間入れて3時間かかると思い歩き始めたが、十坊山はその当たりには見えなかった。

登山口で友人と

中村登山口に14:00に着いて休憩をしていると、若い二人の女性が十坊山から下ってきた。

大きなリュックを見て「何処まで行くのですか」と聞かれたので十坊山から基山まで縦走です。

と言うと、「かっこいい」と言われた。

70歳過ぎのばーば二人、格好は良くないけど、全山歩けたら良いなと思いながら、日の当たる登山道を歩く。

14:35手前の白木峠と十坊山の分岐に着き5分休憩をした。

登山道の両脇に甘夏ミカンがなっていたので、手の届く所の1個を貰った。

暑くて汗をかきながら、15:45思想の桜分岐に着いた。

ここで休憩をしたが、思想の桜はそこから90m先と書いてあったので行かなかった。

ここから急な登りで、16:15十坊山(535.2m)に着いた。

十防山山頂

展望が良く、山頂へは大きな岩に付けてある鎖を伝って登った。

山頂の岩

写真を撮って16:22山頂を後に白木峠に下り始めた。

すると右足の太股がつりだした。持参したつり止めの薬を飲む。

暫くすると納まったので良かった。再び下り白木峠には17:00に着いた。

白木峠は車の通る道路なので、道路脇にテントは張りたくない。

道路を横切り、登山道を登り、平らな所は無いかなと探しながら歩くと17:30テント一張り分のスペースがあった。

縦走路に張ったテント

テントに入ったのは18:00だった。早速お湯を沸かす。

夕食は、持参した筍の炊き込みご飯のおにぎりとツケアゲと玉子スープに春雨を入れて食べた。

汗をかいたので結構水を多く飲んでいた。今日は4時間歩き、Mさんは20:00に私は20:30に就寝。

2日目 令和4年5月1日(日)晴れ 

白木峠~浮岳~荒谷峠~女岳~真名子分岐~荒川峠~樋ノ口ハイランド分岐で幕営

5時起床。

パンにキュウリとソーセージを挟み、コーヒとミニトマトで朝食を済ます。

テントを撤収して7:05に出発。起床から出発まで2時間かかった。明日から1時間早く起きなくてはと思う。

リックが重いので、30分に1回、5分休憩のペースで登る。

なだらかな道を登って行くと、石積みが見えた。

浮岳神社の上宮になっており、そこが浮岳(805m)の山頂だった

浮嶽山頂

。休憩をしていると、登山者が2組おり、「直ぐ先の大岩展望台まで行き、引き返してきます」という男性がいた。

また「女岳まで行きます」と言う人もおり、私達のように基山まで縦走をする人はいなかった。

浮岳を下り、9:35荒谷峠へ大岩展望台を経由の分岐にしたがって歩くと、10分で大岩展望台に着いた

。折角なのでリュックを置いて大岩に登った。海岸線が見え展望が良い。ここで10分休憩した。

30分に1回の休憩をしながら歩くと11:10道路に出た。

「浮岳登山口」と書いた道標があるが、女岳への矢印がない。また荒谷峠への矢印もない。

地図を見ると、左側に進み、さらに左側に曲がると道標らしきものが目に付いた。

100m程歩くと荒谷峠だった。そして更に30m程先に女岳登山口の道標があった。

「分かりにくいところだね」と言いながら登ると、12:10女岳(748m)山頂に着いた。

昼ご飯を食べていると男女の登山者が来られたので、写真を撮って貰い、水のある場所を聞くと、少し下ると真名子分岐があるので、そこにリュックを置いて15分程下ると道路に出て水が出ているので、そこで汲むことが出来ることを教えて貰った。地図に書き込んだ場所だった。

女岳の山頂を12:40に出て、真名子分岐に13:00に着いた。

リュックを置いて手提げ袋に空のペットボトルとテルモスを入れて下ると13:15道路に出た。右に行くと2箇所水の出ている所があり2人で5リットルの水を汲んだ。帰りの登りはMさんが背負ってくれたので助かった。帰りは20分かかった。

リュックに水を一人2,5リットルずつ入れて荒川峠を目指す。途中で741mピークを過ぎたところで休憩し、697mピークに14:30に着いた。そこで十坊山に登る時にもいだ夏みかんを二人で半分食べた。疲れた体に美味しかった。

15:22荒川峠に着いた。今日の予定は羽金山を越えて白糸の滝まで行く予定だったが、このペースでは行けそうもない。

出会った登山者にそのことを話したら、「河童山の分岐が平らだから、そこに泊まれる」と教えて貰ったが、なかなか辿り着かない。

16:30になったので、あと1時間歩いて、そこでテント場を探そう決めて歩いた。

しかし、名もない所でテントを張るよりは、樋ノ口ハイランド分岐と言うしゃれた名前の所まで行くことにした。

17:30樋ノ口ハイランドの分岐に辿り着いた。

縦走路は意外と平らになっていたので、縦走路にテントを張ることにした。本日は計画行程の半分しか進んでいなかった。

ガイドブックの所要時間に2時間プラスして計画したが、時間が足らなかった。GPSで現在地を確認して、テントを張り終わったのは18:30だった。

夕食は、アルファー米の白飯にレトルトカレーと海草サラダにキュウリを半分スライスして二杯酢で食べた、それに玉子スープに春雨を入れて食べた。夕食を終えて寝たのは21:30だった。

ここから行程がずれて行くことになる。

明日から起床は4時、6時に出発とすることにした。水とテントがあると安心である。

3日目 令和4年5月2日(月)晴れ 

樋ノ口ハイランド分岐~河童山~羽金山~白糸の滝分岐~長野峠~雷山~井原山 山頂直下で幕営

4時起床、朝食は力ソーメンである。

餅は各自一個ずつ、そうめんは2人で一束、それにキャベツとうどんのだしの素を入れて美味しく食べた。

テント場を出たのは6:40だった。昨日より20分早い出発である。

静かな登山道を歩くとウグイスの鳴き声が響く。7:10暑くなり上着を脱ぎ休憩をする。

7:33河童山の分岐に着いた。リュックを置き河童山山頂を往復した。

ここには荒川峠と羽金山との道標があった。

羽金山に向かうと8:10車道に出たが、ゲートが閉まっていたので、インターホンで羽金山に登りたいことを申し出ると、「そこの看板にかいてあると思いますが、9:30までは点検をしますので、入ることは出来ません」と言われた。

看板を見れば、そのように書いてあった。ここは標準電波送信所となっていた。

仕方がないので羽金山の山頂は踏まないでフェンスに沿って登山道に入る。

登りは緩やかだったが、下りは急になり、土が剥き出しになっているので滑りそうだった。

ガイドブックに「急な下りスリップに注意」と書いてあったことを思い出した。

8:25長野峠への分岐で休憩をした。白糸の滝へ水5分と書いてあったが、水は雷山の手前で汲むことにして先を急ぐ。

今日は長野峠を通り、雷山と井原山に登る予定である。

休憩を取りながら二人共黙々と歩く。10:40道路に出た。長野峠である。

道標にここは標高553mと書いてあり、300m先雷山登山口の矢印に従って右に道路を歩く。

この道路に自動車が止まっていたので、ここから登る人もいるのだと思った。

11:00雷山登山口に着いた。ピンク色のテープを目印に歩く。

11:40林道を横切り登山道に入ると、木を切り倒しているようなエンジンの音がしてきた。

すると廃棄ガスの臭いがした。足下を見るとバイクが通ったような轍があった。私が「廃棄ガスが臭い」と言うと、若いお兄ちゃんがバイクで登るのを止めて下ってきていた。私は「バイクで登る積もりだったの?」と聞くと「止めました」と下って行った。

杉林になり、平らな所で休憩をしていると、二人の若い男性が軽装備で登ってきた。井原山まで登ると言っていた。

そうしていると、先ほどのバイクのお兄ちゃんが、リュックに寝袋のようなものを担いで上がって来たので、「先ほどのバイクの人ね。今から登るの?」と聞くと「はい」と返事した。

バイクで登山道を登るのは禁止すべきだと感じた。私達はここで昼食にして12:35出発した。

13:30雷山の手前にNTTの無線中継所の分岐があった。

分岐にザックを置いて水汲みに草地を下ると、その先の木に「水場3分」と書いてあった。

その表示に従って下るが水音はしない。

何処かなと思って道路に出て、さらに5分程歩いて曲がり角まで行くと水が出ていた。

水を汲むことが出来て一安心した。登り返して14:20分岐を出発し黙々と歩く。

14:45佐賀県側からの登山道出合の所で休憩をした。その辺りからコバノミツバツツジの花が見られた。

一登りすると15:05雷山(955.3m)の山頂に着いた。

山頂で、若い男女が「大きな荷物ですが、基山(きざん)までですか?」と聞かれた。(きやま)ではなくて、(きざん)と読むのだと初めて知った。

15:20山頂を出て、井原山に向かう。

ここから井原山までが遠かった。

途中で富士山(ふじやま)と読む944mの標柱があった。ここはヘリ救出ポイントとなって開けていた。

3日目に入り体力も落ちて来ているし、疲れてもいる。

井原山まで3回も休憩を取り、井原山(983m)の山頂に着いたのは17:50だった。

山頂は広々と開けているので明るい、これからテント場を探さなくては思っていたら、山頂の直ぐ下に砂地で平らなテント場が2個所あった。

私達は広い方のテント場にテントを張った。

ここは以前来た時に良いテント場なので、一度ここに張りたいと思っていた所だった。

私の歩くのが遅いので、思いがけずここを利用することになった。水があると何処でもテントが張れる。

夕食はちらし寿司に玉子スープ、海草サラダで19:50に夕食を済ました。

井原山の山頂は標高が1000m近くなので羽毛服の厚手と薄手の2枚を重ね着し、それに羽毛のズボンも履いて寝たので、寒さを感じることなく眠ることが出来ました。今日の縦走路は長かった。

11時間歩いたことになる。

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この記事を書いた人

アルパインクラブ鹿児島・創設者メンバー
鹿児島県の山や県外の山へ。海外の山だって行きます。
高齢ながら、そのタフさと資金源は一体どこからくるのでしょうか?笑
一緒に登れば、登山中は鹿児島の山の知識を存分に教えてもらえますよ!

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