会員に興味ある方は『入会と会費は?』を読んで下さい)(⋈◍>◡<◍)✧

屋久島 宮之浦岳縦走

目次

出発前日

2021 年 5 月 1 日(土)
21 時、会員Iさんより

会員Iさん

「今電話よろしいですか?」

とのライン有、電話をかけてみる。


私・・・

なべさん

「ビビったんですかー」

と挨拶の冗談を、I氏「そんなレベルの話じゃないです」私「………」
I氏「さきほど会社から連絡がありまして、自粛命令がでました。すごく悩んでます、よろしければ
明日まで考えさせて下さい」。少し話をして電話をきる。
私は、全てはタイミングと思っている。Iさんにとり気力体力等、今がタイミングであっただろうが、
別のものによりタイミングが狂ってしまった。
翌朝「今回はキャンセルさせて下さい」と連絡が。正しい判断と受け入れる。

乗り込んだ船と繰り返されるデジャブ

5 月 2 日(日) 曇り雨のち晴れ
0830 指宿経由トッピーに乗船。指宿港は駐車場代がかからない。前日前線が通過したためか海はしけている。

トッピーは高速船のため、このような状況だと引き返す可能性のある「条件付き運航」になってし
まうので注意が必要。
0950 宮之浦港に到着。下船後、すぐ近くのバス停からバスに乗る。

先を急ぐのはゴールデンウィークと人が多いためテント場の良い場所を確保するためである。

整地された場所や木板のスペースはあるが、数に限りがありあふれてしまうと、木の根が邪魔をする場所や最悪は異臭を放つバイオトイレの近くになってしまう。
1040 安房バス停下車。予約していたタクシーが待機してくれてる。

淀川登山口までは近くの紀元杉までのバスはあるが、以前調べた時にはダイヤの関係上宿泊地の淀川小屋着が夕方になってしまうので、タクシーを使うことにしている。

運転手から色々情報をもらえるので良い。
1130 淀川登山口到着2泊 3 日のテント泊装備に加え、湧き水に自信のない私は水分を 4 リッタープラス計 25 キロ装備。

淀川小屋までは「ウェルカム屋久島」的な、なだらかな登山道を 50 分ほど歩く。
途中からアラレが降り出す、天気予報で気温が低いことはわかっていたが、5 月の県本土からは想像できない。
1230 淀川小屋着。

木々を伝い雨がポタポタ落ちてくる。時間が早いのでテントは 5 張、良い場所を確保
できテントを設営し中へ逃げ込む。

興奮状態をリセットし長丁場に備えるため夕方まで仮眠をとる。
夕方目を覚ましテントから顔を出すと、予報通り雨はあがっていた。

私のテント前にテントを張ろうとしている同年代男性(彼A)が、こんな所に張るのだろううか?テントにひっこみ寒さを感じたので棒ラーメンを食べる。

30 分ほどして顔を出すと、彼Aが同じ状態でテントポールとにらめっこしている。

なべさん

どうされました?ポールが折れました?

彼A

ポールがうまくいかなくて

なべさん

はい??

動作からして慣れてない感じがしたので手伝うことに、ポールを差し込もうとして気づく。

ポール内のゴムひもが伸びているのでポールがバラけてしまうのだ。

なべさん

「来る前に確認しなかったのですか?」

彼A

レンタルなので。

なべさん

・・・・・・

ゴムひもを切り調整後テントを設営するが何かおかしい。

なべさん

テント設営経験は?

彼A

初めてです

なべさん

だよねー、見てて分かったわ

話を聞くと登山 3 回目、登山道具は荷物になるので全てレンタル、ザックまでもがレンタル。

食料を見せてもらうと、レジ袋に見慣れたコメ物のドライフーズが 5 袋、

なべさん

他には?行動食は?

彼A

これだけです

なべさん

はい?水分は?

彼A

これです

湧き水用の 0.5L のソフトボトル1つ。

笑うしかない。

なべさん

なに?死ににきたのかな?

彼A

ハハハ

あら?デジャブかな?初めて会う他人に説教、3 月の伯耆大山を思い出す。こんなしょうもない場面で会員Iさん出てきちゃった。

ヘタレな私は単独縦走時、3 重の予備を持つようにしてるので

500 ミリのペットボトル二日分最低限の菓子類授ける。

なべさん

私の命を分けてあげるから感謝してね!

と・・・・・・・・・・・・・・・・・。

5 月 3 日(月) 快晴
0230 起床。

インスタントの味噌汁のみ、固形物は昨日の棒ラーメンの影響で無理。3 時に隣の彼も動き出す。

3 時半テントを撤収していると彼が

彼A

「一緒に行動していいですか?」

と、朝から軽く説教し明るくなってから行動するように忠告。
0400 淀川小屋出発。

黒味岳へのルートタイムは 2 時間 20 分、前回単独時は 1 時間半で行けたので、5 時半の日の出には間に合った。

しかし今回は出だしからやたら身体が重い、前回は調整が上手くいき調子が良かったのだろう。

今回は失敗である。
0500 花之江河。明るくなりだている、10 分位進むと黒味岳分岐。

すでに 4 つのザックがデポしてある、私もデポし先を急ぐ。

途中簡単な岩場があるがやたら滑る、あまりにも滑るので確認すると 所々凍っていた。途中で日の出を迎えてしまった。

0540 黒味岳着。朝焼けの絶景に出会えた。

山頂からは縦走路、宮之浦岳、永田岳を望むことができる。


先は長いのでゆっくりしていられない、分岐に戻りパンを半分胃につめ再開。

30 分ほど進むと投石平に着く。

振り向くと先程の黒味岳が青空に映え奇麗である。ここからは、岩の屋久島を楽しむことができる。

海岸にある玉石を芝に投げ置いたようなイメージで、大きな岩がどうしたらそこにあるのか理解いしがたい位置にあったりする。

アップダウンを繰り返し、偽ピークに心折られながら・・・・・。

宮之浦岳の絶景

0830 宮之浦岳山頂着。

360 度の大パノラマ。

開聞岳の三角山やそこから推測できる枕崎、県本土が見えた。

たまに枕崎から屋久島が見えるので感慨深い。食欲はないが残りのパンを胃へおしこむ。
0940 永田岳への分岐、焼野三差路着。今回メインチャレンジの永田岳である。

体力残量は30%あるだろうか、ここから臨む永田岳は疲れもあり遠く急登にみえる。

今までの二回は体力的に無理!と完全にスルーしてきた。

意を決しスタート、10分下り30分ほど上るが猛烈にきつい、自問自答タイムに突入。

「なんでこんなキツイ思いをしてまで登るのだろう」「なんで、どうして・・・・」
1020 永田岳山頂着。宮之浦岳とは全く違う 360 度の大パノラマ。

ネガティブな考えが一瞬で消え、感性が大爆発、ドーパミン放出、最高の景色に出会えた瞬間。

敬遠されがちな山なのだろう、宮之浦岳と違い人が少ない。

遠くに朝日をみた黒味岳、近くに九州最高点の宮之浦岳が望める。

長い時間をかけボーっとしていたい山頂だが下山開始。


焼野三差路から永田岳


永田岳から宮之浦、遠くに黒味岳


永田岳からしか見えない景色

あいつと再会

1110 永田岳分岐焼野三差路。

戻るとテント場のレンタル彼と再会。疲れが一気に戻ってきた。私の出発を待っている感じの彼に

なべさん

話する元気がないので先にどうぞ

と。

仲間だと話をすることでカバーしあえるが、

全くの他人だと変な気を使うので心が乱れてしまう。


平石展望台から宮之浦,永田岳

1140 平石展望台。宮之浦、永田岳の見返り展望台である。


坊主岩


第一展望台から宮之浦、翁岳

ナウシカの世界

1210 坊主岩。

ナウシカの巨人兵に似た岩である。

このあたりから森の屋久島へ戻っていく。

第一展望台で宮之浦岳へ別れを告げ深い森の中へ、巨木、奇木、苔むす森の中を体力はほぼゼロ、自問自答タイム再突入。
1300 新高塚小屋。ここから先の高塚小屋へはちょいちょい上りのある一時間。

体力が戻らず迎えた場合の朝や、縄文杉を含めた翌日の行動を考え高塚小屋まで下る事を決断。

15 分休憩し、レンタルな彼の後ろ姿に別れの挨拶をし出発。急な木段や木の根もあり疲れマックスの下りで事故が多いのが理解できた。
1440 高塚小屋着。

テント設営後横になるが寝れない。

エネルギー源がゼロは問題だろうと、アルファ米、サバ味噌の混ぜ飯を流し込むが半分が限界。

棒ラーメンのスープ、ポカリスエット、のどの渇き糖質の上昇急下降が原因かも。

サッカー少年だった私にとってポカリは「ザ・スポーツドリンク」気づいてるけど次回からはかなり薄めて飲もう。

夕方水汲みを兼ねて縄文杉へ、人はいない。

杉と展望デッキが離れているせいか大きく見えない。樹齢 3000~7000 年とすごいのだが、46 歳の私には理解の及ばない世界。
この日の夜はヘッドライトを点けることなく、寝て起きてを繰り返し 24 時が最後の記憶。


朝焼けの縄文杉

彼女は現代のハイブリッドマシーン

5 月 4 日(火) 快晴
0400 起床。

インスタント味噌汁のみ。

身体のリカバリーはできておらず身体は重いまま。
0500 テント撤収。アミノサプリ、ツムラ 68 番を持っていることに今頃気づく。
0530 高塚小屋出発。5 分ほどで朝焼けの縄文杉、すでに 5 名の登山者が。

ここから先は森の屋久島を堪能できる。

夫婦杉、市房山の夫婦杉は仲が悪いのか繋がってないが、屋久島の夫婦杉は絡み合っている、大王杉、ウィルソン株、翁杉の倒木、樹齢 2000 年の倒木は見上げるとポッカリ空間ができている。
他にも名もなき大木があり森に癒される。
0700 大株歩道トロッコ道着。

ここからはガイドツアーのパーティーとのすれ違いが多くなってくる。
単調なトロッコ道を一時間ほど歩く。やっとで体調が回復してきた。
0800 楠川分かれ。ここから辻峠まで 1 時間、地獄の上り返しである。

後続者に追い抜かれていく、圧倒的に若者が多いが、ザックが歩いてるように見える小柄な女性にも抜かれ、あっという間に消えていった。

彼女は現代のハイブリッドマシーン、私は軽トラック、会の先人達はジープや 10tダンプだろう、

星さんは 10tダンプのエンジンを積んだ軽トラか。

笑える妄想ができる余裕がでてきた。

0900 辻峠着。

ザックをデポし 15 分最後の急登。

上がるとグランドフィナーレの太鼓岩に到着。緑の壮大な景色が青空に映える。

遠くに宮之浦岳の稜線がしっかりとみえる、あそこを歩きここまで頑張った。
何度もこれが最後の屋久島だと、心折れそうな位過酷で辛かった過去が一瞬で素晴らしい過去に切り替わり、また来ようと思えた瞬間であった。


太鼓岩から宮之浦岳(真ん中)

グランドフィナーレ

1030 白谷雲水狭着。辻峠からの下りは 1 時間半程度で観光者とも多くすれ違う。
1050 バス乗車 1130 宮之浦着。

16 時の乗船までは食堂でトンカツ定食、アイス、コーラを勢いよくながしこみ、港近くの芝の公園で昼寝。
1600 宮之浦港発。今回は特別便のため種子島経由で 2 時間 15 分かけ指宿へ。
1815 指宿着。終了。
永田岳をプラスはキツイ、宮之浦岳でピークをむかえてしまい、下って上るので精神的にきつい。永田岳から下りてからもテント場まで1~2時間歩く。
でも、心に余裕があれば登るべき山。宮之浦岳からの景色とは全く別物。
黒味岳はスルーせず登るべき、削られる体力は大したことない。
体力に自信の無いときは小屋泊、水分は水場で調達。

小屋はネズミ対策必要、ザックはしっかり閉める。
水場は豊富、水量も枯れる事はないかも。
笹におおわれた場所もあった。3 年前は腰位だったのでまだまだヤブ化していくのかな。

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この記事を書いた人

サーフィンから山登り、沢登りへとオールマイティに活動中!
信頼できるバディを探しています(急募!)
初めての滝が中級レベルの滝という事は・・・
沢登りのプロフェッショナルになるかもしれませんよ!

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